先日、中国語でデザインするという機会がありましたので備忘的に。
ごちゃごちゃが好まれるわけじゃない
中国デザインっていうと、なんかカラフルで文字もギッシリ詰まってて、Web2.0時代くらいのなんか懐かしいぷっくりグラデゴリゴリしたエレメント盛りだくさんの、そんなWebデザインなイメージを持ってました。
ぱっと見ごちゃっと見えるのはやっぱり漢字の影響が大きいんだなと中国語サイトをいくつか見て実感。日本語もひらがな、カタカナ、漢字という密度が全く異なる3種類の文字を使うのでキレイな文字組デザインに見せるのがアルファベットに比べると難しい言語だと思うんだけど、漢字だけだと密度が濃いから、ごちゃっと見える。
更に「意味を理解できない」ということによる影響が大きい。
あとで紹介するSlideshareの中で紹介されているBBCのサイトの比較がわかりやすいんだけども、
まずはUK。
すっきりしてる。今風だよね。と書いてある。
次に中国。
cxpartnersさんのslideshreより引用
レイアウトは似てるのに、なぜか複雑に見えますよね?これは「書いてあることの意味がわからないからだ」と書いてます。読める人にとっては全くごちゃついてないとのこと。そういう捉え方はしたことなかったから新鮮。
また、中国語デザインはリンクの数が多いという特徴があるそうで、「中国語はタイピングが大変だから検索よりもリンクを辿れるようにした方がいいんだ」という主張があるみたいなのですが、実際はショートカットでタイピングしてる人が多いらしく(辞書登録みたいなものかしら?)、英語でタイピングするほうが時間がかかったりすることもあるそう。
ということは、なんかわかんないけど結果的にこうなっちゃってるだけで(ノンチャイニーズがデザインしてるのかしら)いまのよくある中国デザインが求められてそうなった形ではないのかもしれない、ということが感じられました。
他国のデザインの状況っておもしろい。
私がリデザインしたサイトも元々はけっこうなごちゃっと感で、そういうのが好まれる国民性だからなのかなと思っていたのですがどうやらそうではないらしい。なので、普通に最近かっこいいと思う感じのシンプルなイメージにリデザインしました。
よく使われる中国語フォント
日本語だとヒラギノとかメイリオあたりがデバイスフォントですが、中国ではこんな感じなよう。
微軟正黑體は日本語でいうとメイリオに対応するものっぽい。winだと微軟正黑體、MacだとHiragino Sans GBがいいのかな〜という感じです。STXiheiは文字によって潰れて見えるみたい。デバイスフォント以外は調べてもよくわからなかった・・。そもそも、あんまりフォントの種類がないらしい。漢字多くて大変そうだしね。
参考資料
マレーシア生まれの中国の方がまとめてこちらのスライドを大変参考にさせていただきました。中国デザインのごちゃっと感の謎がちゃんと説明してあった良かったです。