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世界のIAの権威に触れた1週間でIAについて考えた話

2015年7月13日〜7月15日まで世界のIAの神様みたいなPeter Morvilleをはじめ、数々のIA系カンファレンスで講演しているDan Klyn、南アフリカに住みヨーロッパ中心にEuro IAなどで講演を行うJason Hobbと豪華すぎる3名を日本に迎え、1週間つきっきりになるという大変有意義な経験をしました。イベント運営の方も初経験で色々大変だったし、クリストファー・アレグザンダー建築もとてもよかったし、彼らの日本文化を体験する様子を見てて色々感じたこともあるけど後日。

今日はIAというものについて色々と考えた感じたことと、思い出的に備忘録。

わたしはIAの定義を勘違いしていた

日本のウェブ業界では最近全く「IA(Information ArchitectureまたはInformation Architect)」って言葉は聞かなくなっているような気がしていて、IAっていうのは旧時代のスキルかなとなんとなく思っていた。

数千ページとか、数万ページとかのウェブサイトの大規模構築・リニューアル全盛時代にExcelが固まるような行数のファイルリスト整理したり、ナビゲーションを考えたり、ラベリングを決めたり、どのページをどのカテゴリーに分類するを考えたり、画面の中で要素の優先度をつけて、どの要素をどこに置くか考えたり。

そんな仕事を専門にしている人だと思ってました。

わたしがウェブ業界に入ったのは2008年で、ちょうど大規模構築やリニューアルの仕事が減ってきた頃のように思う。わたしは2件くらいしかそういうプロジェクトに関わったことないし。

時代の移り変わりと共に、プロジェクトの規模は小規模化して、そういうたくさんの情報を整理する仕事ってのは、なんとなくなくなったきたのかなと思ってました。

でも、Information Architectの定義を勘違いしてたのです。

じゃあInformation Architectってなに?

どうやら、上記のような職種の定義は日本独自のようで、世界では(既に)もっとIAを広義にとらえてたみたいです。

Peter Morvilleの著書であるオライリーの通称シロクマ本「Web情報アーキテクチャ」の第4版がこの秋に出るそうですが、タイトルも"information architecture for the world wide web"から"〜for the web and beyond"に変わる通り、ウェブの画面の中にかぎらずに広く広く情報というものを取り扱い、情報とユーザーをつなげる橋渡しのような役割と捉えているそう。

インターネットがeverywhereにもなってきてるし、本来はウェブの世界だけじゃなくサービス全体としてユーザーとの関わり方を考えなくちゃいけないわけで、それが徐々にしやすくなってきていて、最近サービスデザイン論とかも流行ってるなと思うんだけど。

もうもはや全然画面の中の話じゃないし、画面の中だけじゃ高いユーザー価値を提供できないし、IAって、なんか、ここ最近のテーマにしてきたUser Experienceと近しい感じ!ということに気づいたのです。そしてそういう時代に取り扱う情報量って、やっぱ膨大になるのでは。

アメリカのPeter、Dan、そして南アフリカのJasonの3人とも、わりと似たようなことを言っていて、「マーケターが見る課題とデザイナーが見る課題は違うから、それの統合や最適化を行う橋渡しの役割をしよう」とか「正しい質問をして正しい課題をとらえよ」とか「処方箋をあげる人にはならず、何をすべきなのかそしてからどうやってすべきかを考えよ」とか。

ここ数年、ユーザーのインサイトを理解しようとか、調査とかそれの整理とかの手法は色々実験してきてHCD-Netの人間中心設計スペシャリストの資格もとってと取り組んできたのだけれども、アウトプットの価値を高めていくというところは課題を感じていて。

今IAの勉強をするべきなのかなと強く強く感じました。

IAのプラクティスからユーザーインサイトの調査手法に入っていく人、私みたいにデザイナーからちょっとUXをかじって情報整理について学んでいく人、そういういろんな入り方をした人がIAという分野で交わっていっているのが今なのでは?と思った。

クライアントワークのあるあるはUSでも一緒!?

組織の文化を理解して、プロジェクトがいい方向に向かうようにクライアントとワンチームになろう、という話が出たり。(こういうことに携わる人にファシリテーション能力が必要というのはやはり感じる)

クライアント同士はなかなか同意にいたらないとか。

色々課題が明らかになって、やるべきことが出てきたのに、クライアント担当者の権限がサイドバーにしかなかったとか(笑)・・・特にUSの小売店のECサイトだと、ウェブ担当の権限が弱く、マーケティング担当が多くの権限をもっているよう。

Peterに聞いたらそういう時は「明日できること」と、「こうなったらもっといい」という現実案理想案を両方提示して、権限をより多く持っている人に会えるように働きかけるそう。

なんだか海外だからって全然違うってことはなく、けっこう共通なこともあるという印象を受けました。日本にも海外の思想はたくさん入ってくるしね。

色々紹介されてた本で読みたいやつ

ほとんど日本版になってないのが残念。

Classificationの本

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エスのグラフィックインタビューの本

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組織文化の本

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もう一個組織文化の本

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最後は佐藤伸哉さんに紹介してもらった「これに全て書いてある」という1997年出版の本。ちらっと佐藤さんのiPhoneに入っていた中身を拝見したけれど、最近よく聞くようなことが全部書いてあった(笑)絶版になってるようでAmazonにも中古なし。いつか読んでみたいなぁ。

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